AO’s UNCHIKU 道場
今回ウィスキー関連のブログを書いてて思った。
「色々書いてるけど読んでる人はわかってるかな?」と。
スコッチ(ニッカ含む)の種類とか区分けとかって結構めんどくさい。
ナカナカにややこしいので読んでいる人の中にも訳わからん!っていう人がいるんじゃないかな?と思った。
なら、ちょっとウンチク語ってみようかな・・・と。
そこで!ウンチク道場開催~~~~~
ドンドンパフパフ~~~
↑に「スコッチ(ニッカ含む)」って書いたけどこれについて語るとまた何時間もかかるので割愛。
ただ、個人的に(大きな括りでは)ニッカはスコッチの分類だと思ってます。
ここにサントリーは入らない。断じて入らない!(キッパリ!)
↑個人的意見なので苦情異論反論受け付けません。
え、さて~、それはともかくとして。
我がブログはニッカとかスコッチ関係のブログを書くことが多いわけですが、
用語とかが判りにくいかな?と言う気がするわけですよ。
シングルモルトにシングルカスク?
え?シングルバレルだと?
・・・てね。
そこでそういう面倒な用語とかについて解説してみちゃおうかと思うわけですよ。
ウィスキーに全く関心のない方にもわかるように・・・っていうかそういう人は読んでね~か?
ま、ともかく行きますよ。
基本的なところから行くと・・・
(スコッチウィスキーの場合です。その他のウィスキー(バーボンとか、カナディアンとか)
の場合は定義が違ったりしますので悪しからず)
シングルモルト・・・
一ヶ所の蒸留所で作られたモルトをヴァッティングしたお酒
(ほ~ら、もうわからんでしょ。モルトって?ヴァッティングって喰えるの?・・・って人いませんか~~?)
はい、そこ解説しま~す。
モルト・・・
スコッチウィスキーの原料は基本的には大麦麦芽です。
この大麦麦芽だけを使って作られたウィスキーのことをモルトと言います。
グレーン・・・
しかし大麦麦芽は(価格が)高いので比較的安い穀物(コーンや小麦・ライ麦など)を用いてウィスキーを造ります。
これをグレーンといいます。
ブレンデッド(ブレンド)ウィスキー・・・
グレーンはモルトに比べ味や香りが劣るとされますが価格的優位性がある。
そこでグレーンとモルトを合わせる(ブレンド)ことで安価でおいしいウィスキーを作ることが出来ます。
グレーンとモルトを合わせる・・・これをブレンドするといいます。
ヴァッティング・・・
グレーンとモルトを合わせることをブレンドといいますが、
対して複数のモルト(のみ=グレーンは使わない)を合わせることをヴァッティングと言います。
モルトは原料や製法が同じでも貯蔵する際の樽の置き場所や
その時の温度湿度によっても味や香りが変わってきますので
複数のモルトを合わせることによってよりおいしいウィスキーにしたり
品質を平均化させることが出来ます。
はい、基本的なところわかっていただけたと思います。
さぁだんだんディープなとこ行きますよ。
続いて・・・
モルトとグレーンはわかったけど、シングルモルトとかピュアモルトとか・・・
一体どう違うのさ?
シングルモルト・・・
単一の蒸留所で作られたモルトのみのウィスキーって事です。
つまり樽は一つとは限らないけど同じ蒸留所で作られたモルトのみを使用してるってこと。
ピュアモルト・・・
「モルトのみ」と言うことですね。
単一の蒸留所だけとは限らない=複数の蒸留所のモルトを使用した、
けれどモルトのみ(グレーンを使用しない)のウィスキーと言うことです。
ただここら辺が曖昧なところなんですけど、
先程ヴァッティングと言うのは複数のモルトを合わせること、
モルトとグレーンをあわせるのはブレンド・・・と書きました。
・・・が、モルト同志を合わせる場合でも複数の(別の)蒸留所のモルトを合わせることを
ブレンデッド・モルトとかヴァッテッド・モルトとか言うこともあるようです。
ブレンデッドウィスキーはモルト&グレーン。
ヴァッテッドウィスキーは単一蒸留所のモルトのみを合わせたウィスキー。
ブレンデッドモルト・ヴァッテッドモルトは
複数蒸留所のモルトのみ(グレーンは混ぜない)を合わせたウィスキー。
そういうこと言うからわかりずらいんですよね。
でもがんばって付いてきてくださいね。
さぁココでもう一段階UP!
モルトとかグレーンっていう言葉は大体わかったと思いますが、
もう一つ「カスク」っていう言葉も良く使われます。
カスクとかってのは何さ?に行ってみましょう。
シングルカスク・・・
カスクって言うのは「樽」のこと。
つまりシングルカスクってのは「ひとつの樽」ってこと。
ウィスキーのボトルに「シングルカスク」って書いてあったら
「ひとつの樽だけですよ」って事です。
ブレンドもヴァッティングもしていない樽出しのウィスキーってことですね。
カスクストレングス・・・
シングルカスクと似ているんですが、ちょっと違います。
カスクと言うのは前述のとおり「樽」です。
ストレングスは「強さ」のこと。
つまり「樽」のままの「強さ」と言う意味で、
要するに「樽のままのアルコール度数」ですよと言うこと。
もっとわかりやすく言うと加水(水を加えてアルコール度数の調節をすること)していないと言う意味です。
つまりシングルカスク=一つの樽の酒だけでも加水している場合もあると言うことで
これはシングルカスクだけどカスクストレングスではない。
ならば複数の原酒をヴァッティングしても(ヴァッティングした原酒の度数が全て同じで)
加水しなければシングルカスクではないカスクストレングスって言うのかなぁ?
これは私にはわかりまへん。すいません。(たぶん言わないわな)
・・・ていうかそんなことはまずない(聞いたことない)ので知らなくても問題ないと思うけど。
まぁ通常シングルカスクはカスクストレングスで出回るのがほとんどではないかと思います。
シングルカスクとして出回るウィスキーは同時期に貯蔵した原酒の中でも
質の良いものを厳選して樽出しとすることが多いので
そんなせっかくのシングルカスクにわざわざ加水しないですよね、普通。
ついでに言っときますと、カスクストレングスは加水無しなので度数は強く、
通常50度以上、強いものでは60度以上のものも普通にあります。
強いけど個性的でウマイですよ~
あぁそうそう。「カスク」と同じように使われる言葉に「バレル」と言うのがあります。
「シングルバレル」とかね。
これは独身と偽って浮気してたのに奥さんがいることが露見するとかそういうことではなくですね・・・
(シングルバレル・・・シングルのはずがバレル・・・独身のはずが・・・ す、すいません)
「カスク」というのは「樽」という意味で、「バレル」は容量の単位です。
ほら、石油の話とかでなんちゃらバレルとかバーレルとか言いますよね。
ただウィスキーで「シングルカスク」や「シングルバレル」という場合は
どちらも「樽」という意味と考えてよいと思います。
では何が違うかというと・・・
まぁサイズとか素材とか色々あるんですが、
それはそれで難しいので簡単に言うと、
スコッチの場合は「カスク」とか「シングルカスク」ということが多いようです。
「バレル」とか「シングルバレル」というのはバーボンが多いですね。
ま、それにも訳があるのですが、
説明すると明日になっちゃいますので割愛。
ん~ココまでを要約すると・・・
モルトとグレーンをあわせたものはブレンド(ブレンデッド)ウィスキー。
なんであろうがモルトのみならピュアモルト。
そのピュアモルトの中で複数の蒸留所のモルトを使用しているのはブレンデッド(ヴァッテッド)モルト。
単一蒸留所のモルトのみ使用しているのがシングルモルト。
更にそのシングルモルトの中でも一つの樽の原酒のみを使用しているのがシングルカスク。
更に更にその中で加水していないものをカスクストレングス。
樽から取り出したそのままならシングルカスクのカスクストレングスって訳だな。
わかった?
ふぅ~、なかなか疲れますな。
書いている自分でも訳わからなくなってくる。^^;
なので図にしてみた。
なるへそ・・・「最初からこの図だけでよかったじゃん」とか言わないように。
まぁここまで完璧に覚えていればBARに言ってもそれなりのウンチクは語れるかと思います。
・・・だし、この辺をわかって飲むとナカナカ楽しくなってきますよ、スコッチは。
まだまだ色々あるけれど、本日はこの辺で・・・
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2017年2月9日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:酒